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スポーツバイク・ハイロード
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作成2008/12/15 |
お客さんのご注文でおもしろいバイクを組み立てましたので、ご了解をいただいて掲載します。
ブリヂストン・オルビー700
※スポーツバイクブランドである「アンカー」のモデルではありません。
¥49,800税込(写真のバイクに装着された各種アクセサリーはのぞく車両価格です)
実は当店でこのバイクを販売するのはこれでもう2台目です。自分はかねて街乗り系のお客さんのニーズを従来のスポーツバイクが十分に汲み取れていないと感じていました。
ロードバイクでもクロスバイクでも、現在のスポーツバイクは、
という共通点があります。ホームセンターなどでも販売されていて現在ママチャリ代わりに使われることの多い6万円程度の街用MTBでも、これは全く同様です。
しかし街で乗る実用の道具としての自転車であれば、
ということがいえるはずです。事実、70年代までの過去のサイクリングブームの中では、趣味用の非競技車種であるプロムナードやスポルティーフといった車種で泥よけや超小型のチェーンケースなどが付けられるものもよく見られ、そのためのスマートな小型荷台や泥よけ、チェーンケースなども製造されていました。
ここ数年の自転車ブームはこうした乗り手のニーズを素直に反映した機能を備えたバイクがないままで盛り上がっているようにみえ、自分はややいびつな感じのブームである気がしていました。
ところが先日たまたまブリヂストンの一般車(ママチャリ)系カタログを見ていて見つけたのがこの「オルビー700」と「オルビー」、「アビオス」といった車種群です。これらは大資本ブリヂストンサイクルの製品らしくきれいに作られたカタログに掲載され、それぞれに専用のオプションパーツが潤沢に用意されているのです。クルマやオートバイの専用オプションを考えて頂ければいいでしょう。
アビオス及びオルビーについてはこちらから(メーカーサイト。別ウィンドウで開きます)
とりわけチェーンケースがきちんと付けられるところに興味を引かれた自分はさらに研究してみました。すると車体の全長やフロント周りの設計など、車体の根本的な設計が「レース用ではないが、実用及び軽サイクリングに好適」という実によくできた設計なのを知ったのです。
それ以来自分は、「ママチャリ以上・ピュアスポーツ未満」のニーズのお客さんにはこれらの車種を検討の選択肢としてご紹介するようにしています。
上の写真左はきれいに付けられたチェーンケース。前変速機も抱き込む大型ケースを使っています。このケースはボトムブラケットに共締めされる台座によって固定されていて、普通のスポーツバイクではまずこの部分が組み付けできません。写真右はケースとクランクを上から眺めたところで、クランクが外側に逃げてケースが入る空間が確保されているのが見て取れます。普通のスポーツバイクのクランクではケースにこすってしまって組み付けができません。オルビーのクランクは用途をとてもよく考えた部品選択だと思います。
これらの車体には日本のサイクリングを深く研究したブリヂストンのノウハウが満載されています。ごく一部を挙げると、
などですが、とても全部は挙げ切れません。要するに「使い勝手を実によく考えられた自転車」です。
(前キャリアにはビジネスバッグが運べる横長で頑強なバスケットがつく。キャリアの専用台座がフォーク脇に用意されていて、よくあるブレーキとの共締めではない。これでブレーキのトラブルを回避できる。)
ご興味をもたれた方はぜひ当店ハイロードにお問い合わせくださるか、メーカーホームページ(別ウィンドウで開きます)でさらに詳細をご確認ください。いずれも「隠れた逸品」だと思います。
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