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「ロングライド・ヒルクライムには超軽量ホイール」 |
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作成2012/03/04・更新2012/05/17(ページ末尾に使用感レポート追加) |
今朝のモーニングライドは寒々しい曇り空でした。明るい春の日差しが早く来るといいですね!サイクルシーズン目前です(そういえば今日からJスポーツの無料放送で「パリ〜ニース」が見られるらしいですよ!)。
ホイール公称重量1100g(!)という超軽量ホイールがこなれた価格で手にはいるようになりました。
FFWDファストフォワード「F2R 240s」
価格181,650円税込(前後セット)
ホイール公称重量1100g 入荷分実測では1127g (前494g、後633g)でした。
※チューブラータイヤ仕様
※フルカーボンリムのため取り扱いには細心の注意を要します。
※ライダーの体重制限 90kg
付属品:ホイールバッグ(2本入り)、クイックレバー(前後)、カーボンリム専用ブレーキパッド(前後2ペア)
(たっぷりとしたホイールバッグが付属します)
(クリアコートされた細身のカーボンリムが超軽量を実現する)
スポーツバイクにはじめてまたがった人が等しく感じる「異次元の軽さ、速さ」ですが、経験を積んでくるともっと軽い走りを求めるようになります。たとえば急坂で苦しい思いをしたとき、友達の高級バイクに触らせてもらってその高性能を体感したときなどです。
スポーツバイクの走りの軽さを左右するのはまず車体重量ですが、実は車体のどこを軽量化するかによって体感できる「軽さ」に違いがあります。ホイールの外周部分(タイヤ・チューブ・リムなど)の軽量化がもっとも効果的なのです。
ホイール外周部分の軽量化においては、力学計算では(ホイール外周以外の車体部分を軽量化した場合に比べて)最大2倍の抵抗軽減効果が見込めるとされていますが、実際に走ってみるともっと大幅な軽快さが得られます。そこである程度走り込んだ人たちは軽量化、とりわけホイールの軽量化にのめり込んでいくのです。
自分青山は学生時代=選手時代をずっとチューブラーホイールで過ごし、1995年頃に当時最先端の国産超軽量クリンチャータイヤの発売を機に、「ホイール全体の真円度」と「高いメンテナンス性」に惹かれてクリンチャーに乗り換えました。それからほぼ20年、カーボンチューブラーリムの熟成でいよいよチューブラーへ戻るときが来たと、このF2Rを自分用にも用意しました。超軽量ホイールの威力が今から楽しみです。またインプレッションも後日追加掲載していく予定です。
ここにご紹介するFFWDのF2Rというホイールは公称重量前後1100gとありますがこれはどういう意味があるでしょうか。以下の各データをごらんください。
1) | 1900g | \16,520 | シマノ・WH-R501 |
昨今のメーカー完成車にもっとも多く採用されている典型的な入門級ホイールセット。リムはアルミクリンチャー。頑丈ですが重たいです。 | |||
2) | 1394g | \96,705 | シマノ・WH-7900-C24-CL |
名門シマノのデュラエース級ホイール。クリンチャータイヤ用ホイールの最高峰のひとつ。リムはアルミとカーボンの複合素材。 | |||
※イーストンやマビックなどの有力ブランドの軽量アルミリムクリンチャーホイールはいずれも1400g弱とほぼ同様の重量です。 | |||
3) | 1200g | \126,000 | NOTUBES・ZTR Alpha 340 Pro |
アルミリムクリンチャー(兼チューブレス)ホイールを極限まで軽量化したモデル。リムはアルミ。 例外的に軽いわりにお手頃なモデルとしてこういうものもあります。 |
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カーボンリムモデルだと価格はぐっと上がりますが多くの場合軽量にできます。 | |||
4) | 1419g | \337,050 | カンパニョーロ・ハイペロン ワン(シマノ用仕様) |
カーボン製のクリンチャーリムを採用したホイール。クリンチャー構造だとリムがカーボンになったからといって重量面では大きなアドバンテージにはなっていません。 | |||
5) | 1270g | \352,800 | カンパニョーロ・ハイペロン ウルトラツー チューブラー(シマノ用仕様) |
チューブラー構造のカーボンリムではじめて軽量化の大きな効果が出てきます。 | |||
6) | 1252g | \270,000 | ゼンティス・スクアッド2.5 クリンチャー |
オーストリアの新進ブランドゼンティスの超軽量ホイール。高額ですがクリンチャーとは思えないほど軽くできています。 | |||
7) | 1049g | \270,000 | ゼンティス・スクアッド2.5 チューブラー |
オーストリアの新進ブランドゼンティスの超軽量ホイール。たしかに高額ですが費用対効果の面でみるとすばらしく軽くできています。 | |||
8) | 1094g | \548,000 | ライトウェイト・スタンダードG3チューブラー |
超高級ホイールの代表例。ツールドフランスなど超一流の舞台で確固たる実績を誇ります。もちろんお値段も「強烈」。 | |||
9) | 980g | \668,000 | ライトウェイト・ヴァントゥー(チューブラー) |
ライトウェイト社の最軽量モデル。さすがに軽いけれど価格もすでに「異次元」。 |
もちろんホイールの性能は重量だけでは判断できず、ハブの回転性能や各部の構造を総合して決まる耐久性や高負荷時の剛性感(体重のあるライダーの場合など)、メンテナンスの容易さなども問題になってきます。それらの各要素を勘案してはじめて、その乗り手にとって最適なモデルを選ぶことができるのです。
こうした情報を勘案して今回のFFWD・F2Rを位置づけると、
10) | 1100g | \181,650 | FFWD・F2R 240s |
ライトウェイトG3に肉薄する軽量さをちょうど1/3の価格で実現したモデル。ブランドとしてプロレースでの採用実績もあり、定評あるDTのハブや丁寧なハンドビルド組立などからは高い耐久性が期待できる。 全体として「質実剛健」な感じの強いモデル。 |
というような評価になると思います。
自分青山が当店のイチオシ超軽量ホイールとして(また自分用の機材として)「F2R 240s」を選択したのには他にもいくつもの理由があります。
(バルブ穴脇のシリアル番号で保証管理されます。信頼のDT製ハブ使用)
自分青山もその「誘惑」に屈した超高性能&超ハイバリューの軽量ホイールセット「F2R」をぜひチェックしてみてください。 輸入元でも大人気品薄とのことなので、ご検討はどうぞお早めに!
(2012/05/17追加)自分青山がF2Rを使い始めてほぼ2ヶ月経ちました。この間の感想をまとめます。
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